【銘酒探訪】大阪・高槻・樫田の地酒「どぶろく樫田」|秘境が生んだ米本来の味

大阪府高槻市の最北端、標高約400メートルに位置する「樫田(かしだ)地区」。

この地で、情熱を持った市民の手によって醸されているのが、今や高槻を代表する特産品となった「どぶろく樫田」です。

今回は、大阪唯一のどぶろく特区が生んだこの銘酒について、その誕生秘話から味わい、購入方法まで詳しくご紹介します。


|伝統の継承と「どぶろく特区」

かつて高槻の原地区でどぶろくが製造・販売されていました。

しかし、2017年に生産者の高齢化により惜しまれつつもその歴史に幕を閉じました。

「地域の伝統と活気を取り戻したい」

その一心で立ち上がった有志が「株式会社高槻酒文化研究所」を設立。

2019年に高槻市が国の「どぶろく特区」に認定されたことを追い風に、樫田地区の休耕田を活用した米作りから再スタートを切りました。

そして2021年、ついに「どぶろく樫田」として新たな歴史を刻み始めました


|「オール高槻」へのこだわり

「どぶろく樫田」の最大の特徴は、高槻産キヌヒカリを使用した、地元ブランドへのこだわりです。

  • 原料米: 寒暖差の激しい樫田の地で育てられたブランド米「キヌヒカリ」を使用。
  • 仕込み水: 高槻・樫田地区の水を使用。
  • 醸造場所: 自然に囲まれた高槻・樫田地区

この「土地の力」が、他では真似できない唯一無二の深みを生み出しています。


|生きた酵母が奏でる、驚きの味わいと食感

蒸した米、米麹、水。これらを一切濾(こ)さずに瓶詰めする伝統的な製法を守っています。

  • 風味: お米本来の優しい甘みが広がり、その後を発酵由来の爽やかな酸味が追いかけます。
  • 食感: 瓶の中で酵母が生きているため、シュワシュワとした微発泡感と、お米の粒々とした食感が楽しめます。
  • 変化: 抜栓後も冷蔵庫内で発酵が進むため、日が経つにつれて「甘口」から「キレのある辛口」へと変化する「育つ味」も醍醐味です。

|【重要】開栓時は「ゆっくり」が鉄則!

「どぶろく樫田」は生きているお酒です。ガス圧が高いため、絶対に振らないでください。

キャップを「緩める→締める」を数回繰り返し、少しずつガスを抜きながら、時間をかけて開栓するのが美味しく安全に楽しむ秘訣です。


|商品詳細

例年12月頃から期間限定・数量限定販売です。

項目詳細
品目濁酒(どぶろく)
アルコール分16.5度
内容量720mL、300mL
参考価格720mL : 2,550円(税込)
300mL : 1,300円(税込)※2026年時点

今しか出会えない、高槻の『生きた恵み』をその手に。

自然豊かな樫田で、冬から春にかけての限られた期間だけ。大量生産はできませんが、その分、一本一本に注がれる愛情は計り知れません。

瓶の中で今も生き続け、刻一刻と表情を変えていくその味わいは、まさに一期一会。高槻の厳しい冬が育んだ、

力強くも優しい「生きた酒」を、大切な人と一緒に囲んでみませんか。